制作事例：店舗ロゴマークデザイン｜カジュアル酒場 OXT

京王線「中河原」駅に2023年12月オープンのカジュアル酒場 OXT様より、店舗ロゴマークの制作をご依頼いただきました。店名の「OXT」と、オーナー“とんぼ”さんのトレードマークであるトンボを軸に、カジュアルさと上質さのバランスを両立したロゴに仕上げています。

依頼の背景

最初の打ち合わせでは、お店のコンセプトや来店シーン、将来的に想定している名刺・チラシ・看板・SNSアイコンまで、運用の全体像を共有いただきました。ロゴ単体の完成度だけでなく、後続ツールでの視認性と再現性を担保するため、サイズや余白、単色運用の前提などを初期段階から折り込みました。

デザインの方向性

キービジュアルは、オーナーのトレードマークであるトンボ。カジュアルな酒場らしい気軽さの中に、さりげない“おしゃれさ”を宿すことをテーマに据えました。ロゴ自体はモノトーンで、組み合わせる配色にはお好みとして挙がっていた緑系および紫系のグラデーションを候補に、媒体ごとの見え方（屋外看板／印刷物／デジタル）を実測しながら最適解を検討しています。

制作プロセス

いただいたラフスケッチをもとに、Illustratorでベクター化。羽の厚みや角度、胴体の比率、左右のシンメトリーを細かく詰め、縮小時にも潰れない線の太さを確保しました。単色・反転・グラデーションの各運用で破綻がないよう、線と面の切り替え点やコントラストの出方もチェックしています。

タイポグラフィ

店名「OXT」部分のフォントについても複数のフォントをご提案しました。最終的にはFuturaをベースとした文字組を採用し、ロゴ用途に合わせて小さくリデザインしました。Oの円弧やXの交差、Tのはらいを調整し、ロゴマークとの一体感と遠目での可読性を両立。Futuraの語源が示す「未来志向」は新規開業の意思とも響き合い、ブランドトーンの芯をつくっています。

カラー／運用設計

緑・紫のグラデーション案を主軸としつつ、用途別に単色版と反転版を併存させる構成です。屋内外サイン、SNS、ショップカード、チラシでの再現性を優先し、RGB／CMYK／スポットカラーの置き換え指針も整備。将来のツール拡張時にもブレが生じにくいよう、余白規定や最小サイズの目安も合わせて設計しています。

納品と今後

用途別に最適化したデータを書き出し、USBメモリで納品しました。今後、ショップカードやチラシ制作に進む際は、今回のロゴ設計を中核に、媒体ごとの導線設計とコピー開発まで一貫して支援予定です。

まとめ

OXT様のロゴは、トンボの親しみとFuturaのキリッとした表情を合わせて、肩肘張らずに“ちゃんと見える”バランスを目指しました。
店頭でもSNSでも、ぱっと見て「あ、OXTだ」と伝わる――そんな“覚えやすさ”を大事にしています。これからショップカードや看板に少しずつ広がっていくのが楽しみです。制作の裏話や運用のコツなど、気になることがあれば気軽に聞いてください。

当制作事務所では、お店やサービスの“らしさ”を形にするロゴづくりをお手伝いしています。アイデアのメモや手描きラフからのスタートもOK。今あるロゴのブラッシュアップやデータ化も歓迎です。
まずはページ下部のフォームから、用途（看板・名刺・SNSなど）と、なりたい雰囲気を2〜3行で送ってください。こちらから最適な進め方をご提案します。気軽にどうぞ。